マコトのメール

5-26

ふじもちゃん昨日の電話のせいで雑炊の底焦がしてしまったよ。どこのどいつがゼネカー使わないオートパイロ

ット使えなくなったらセール小さくしてオートパイロット使えるようにして本読むとか言ってた奴は。ゼネカー

は使うはこの二日ずっとヘルム自分らでとるはなにやってんだか。18:00電話の前にとてつもない音ととも

に飛んだバンクのシャックルを交換したらお客さんがやって来てしまった。これでダブルハンド失格だー!こい

つ初めはマストトップに止まろうとがんばっていたがウインドメーターのセンサーをノックダウンでスターボー

ド側にいがんでいたのをご丁寧にほぼ真っ直ぐ少しポートよりに直してくれました。どうせなら動くようにして

くれればいいのに!マストトップはごちゃごちゃしすぎていたのか今度はレーダータワーにとまろうとがんばる

がんばる。とうとうとまれた。写真を撮ってビデオで撮っていたずらしたら噛まれたごめんなさい。22:00

ワッチ交代1時間ほどしてからマコトフライングフィッシュに顔面を殴られる。くさい!27日02:00ワッチ交

代お客さんはレーダータワーの上でお休み中。マコトもお休み時間のはずだったがまたまたバンクトラブル今度

はブロックが・・・一体どれだけの荷がかかってるんだ?適当に修理しておやすみなさい。朝ジミーさんが夜マ

コトを直撃したフライングフィッシュをお客さんにあげたそう、おかえしにかまれて、うんちとおしっこもお礼

に置いていってくれたみたい。朝食はレトルトのマッシュポテト。なかなかでした。航海は順調順調。6から8ノ

ットで走れてます。ただ難点と言えば風がサウスイースト、ノースイーストだったらもっと楽に速く走れるのに

なー。贅沢言っちゃいかん!ソロモン海とくらべたら最高じゃないか、とプラスに考えんとやってられん。もう

みんなフィニッシュしたんだよなー。事故らずにセールトレーニングをし、準備ばんたんでスタート、精神的プ

レシャーもなしでまともに走らせれていたら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。もうどうでもいい

か。今更言っても今自分がいるところがいるところなんだから。セイヤーナラの出迎えが20艇200人って書いて

あったがそれ以上を期待してよ。それ以下だったらもうセイリング止めロッククライミングにもーどろ。こない

だの写真2枚と文送るのに1時間半ほど3,4回のやりなおしのすえ送れその前は1時間ほど文送るのにかかったが今

回はどれくらいで送れるだろうか。けきょっく3時間ほどがんばった赤道祭ジミーふんするポセイドンの写真は

送れてなかったようだし。でも初めの送るのに数日その次の送るのに30時間よりははるかにましにはなってき

た。これはどうかな?今11:3020度をこえてのこすところ14度。経度は140度15分です。

5/221999/5/21/19/30

赤道通過後メール送ろうとしたがだめ。なにがあかんね。しかもナビゲーションライトすべてだめ。マストヘッドライトも・・・マスト登ってライト回収、紀伊水道大阪湾のために修理 ロールオーバーの時の水圧でライトの中に水が入ってショートしてしまったよう。ブリスベンで分チェックするべきだった。予備のナビゲーションライトで3日ほど走る。20日微風の為マストヘッドゼネカーを上げようとしたがクリューがスナッファーから出てこない、5分10分15分20分とうとう痺れを切らしゼネカーを海に叩き込むが後々を考え半分くらい流れ出ていったところで冷静になり回収。やはりコンピューターはだめ。こいつのせいでいらいらがつのりセイリングに対し冷静な判断が欠けてきている自分に気付きやめることに。真澄さんごめんなさい。ただでさえボートの欠点を毎日発見リストを増やしいらいらを増やし限界がきてるのに。もうグアムで終わりたいです。昨日スコール発生最多記録1日で35個もうほんまにいやだ!今日はプロパンガスが底を突く。そうだろうと思ってカセットコンロのボンベを冷蔵庫をがまんしてとっておいたがここでもロールオーバーの後遺症、コンロ本体が潮でかちかちガスが出てこない。塩を溶かしなんとか使えるように。一体ロールオーバーでどれだけ水が入っていたのだ?その時は必死で覚えてない。今グアムまで200マイルを切ったくらい。飛行機で帰りたい。30日のパティーにいきたい。今日も軽油もれ。どこからだろ?ペットボトル後30本くらいすべて軽油交じりまずい。ポットも開けてみると中がわれていたのかなんかで粉だらけ、レモンティーを飲んだ後でいつものどがおかしいなと思っていた原因、チェックが遅すぎた。これはちゃんと1回で送れるのだろうか?もし送れなかったらこのコンピューターはこんどこそ海のもくず。いままで中のデータ撮った写真を気にして出来なかったがもういい。ぼくのきらいなことコンピューターとセイリング。もういい、もういい。

  

5/9〜

5月9日朝、なぎでとうとうマコトはゼネカーを修理して上げる。第2レグスタート2日目にステアリングケーブルが切れ、3日目にペデスタルをなぎ倒し使用不能になっていたオートパイロットがついにジミーさんの努力の結果復活。しかしペデスタルは仮止めなのでラットで舵を取るのはオートパイロットか微風の時だけです。だから写真のような奇妙な図ができています。ティラーもラットも両方付いてる船はめったに見れないんじゃないでしょうか。写真参照。マコト昼のオフワッチで暑くて風もないので海水シャワーを浴び、海水で洗濯をする。海水シャワーの後すぐに体を拭いて霧吹きで真水を浴びて?気分爽快。マコトの洗濯は汚れというか汗臭さがあるのでとにかく洗う。マコト流洗濯方法(もう他の人がやってるかもしれないが)バケツに海水を汲み洗剤を入れもみ洗い。その後しぼってデッキにほり海水を入れなおしすすぎをする。これを2,3回、そして洗濯ラインに干す。と、ここまでなら普通なのだが、これからが大切。海水で洗っているので干しても永遠に乾かないそこでどうするかというとスコールを待つのだー。これで最後のすすぎが終わり乾燥もすると・・・。

5月10日朝、昨日から夜中ずっとゼネカーランで走っていたがとうとう前方に避けきれないスコールが・・・。2,3日前からスコールは確認してたが全部避けれてたのに。ゼネカーを降ろし2ポンでスコー対

策。スコール大嫌い前後は風が安定しないし中は風向きが変わっていて行きたいほうへ行けないし・・・しかーし1つだけいいことが・・それはスコールイコールシャワーなのだ。マコトは浴びなかったがジミーさんは気持ちよさそうにシャンプー付けて頭洗っていたがここで大問題家庭のシャワーと違って蛇口がない。ジミーさんシャンプーが頭に付いたままシャワーが終わってしまった。ジミーさん泣く泣く水を探しセールから発見バケツに少しセールから水を集めることに成功、それを貴重にコップ1杯ずつ使いながらなんとか泡を落とせました。よかったね。このスコールの後ニューアイランドの東を向けて走っていたがまのぼりで潮も悪かったのでチャートをすべてチェックしラッキーレディーと同じコースへ行くことに。コースを変えたら1,2ノットの潮に押されながらゼネカーの登りいっぱいで微風を捕まえながら対水5,6ノット、対地7,8ノットで快走。昼ごろまたスコール。またゼネカーを降ろしスコールにそなえる。今度はマコトのシャワータイム。マコトもジミーと一緒。途中でシャワーを止められる。今回はリーフしていなかったのでセールに水が溜まっていない。どうしよーまた海水シャワーかなと思っていたら10分後にまた少し降り始めなんとか洗い流せる二人とも運がよかった。しかしスコールが終わってから風なし。30分くらいしてからイーストが少し吹いてきたのでブームプリペンダーをきかしてゼネカーを上げようとしたところ、プリペンダー用のアイのまわりにクラック発見。デッキギアでウインチのつぎに丈夫だと思っていたところがこうなってはもうこれ以上この船を信用できなくなりJALを使って早く帰りたいと思う。もういやだー。この船欠点あり過ぎる。でも5回もマストを水に浸けてその中2回はまっさかさまになってもマスト折れずに立ってたんだから帰るのは帰れるだろうと気を取りなをし見た目を気にせず修理開始。帰ったら修理改造個所が山のようなリストになってるとおもう。5500マイルとてつもないシェイクダウンだなー。修理完了後再びゼネカーラン波なし水平線が360度見渡せるが風はそこそこあり気色悪いほど彼女は滑ってます。これでオフワッチの仕事料理が楽に作れよく眠れ文句無し。

5月11日朝、海面は鏡のよう玉子丸の赤いハルとゼネカーそしてプリシラの文字がきれいに海面に映し出される。昼過ぎ風がぐるぐる回り二人ともフラストレーションが溜まる。しかし何時の間にか風が安定したと思ったら60度のウインドシフトラッキーレディーの後を付いて行こうと思ったが同じゼネカーランでニューアイランド島の少し東に向けて快走できそうなのでコースを戻すことにする。快走とはいかなかったが北に向かってるだけでも少し救われたような気がする。超微風なのでオートパイロットに舵を任してコンピューターをいじくることにする。超微風ではオートパイロットのほうが自分でステアリングするよりうまいようだ。ちょっとショック。インターネットメールをやるが接続はされてるみたいだがどうもうまくいかないメカ御地はだめですね。接続はされてたということは、何も出来ないまま電話代だけがかさんでしまったようだ・・・今日はもうコンピューターバンザイ。夕食はレトルトカレーずっと手抜きばっかりで自分で作ってていやになる。

5月12日朝、起きたらジミーさんがごそごそとハッチを閉め出した。どうもスコールが来るようだ。ヘッドセールを下ろし2ポイントリーフしばらくすると来た来た来た大雨が・・・ジミーさん合羽も着ずに水集めに必死。努力の甲斐あって100リッターの水が直ぐに集まった。ふと見るとちゃんと自分も洗ってたけど。雨水のほうが軽油の混じったペットボトルの水より、中途半端に洗ったタンクのなかの水よりうまい・・・しかしスコールの後の定番なぎが・・・少しそよそよと吹いてきたが完全に真追手の風メインを下ろしてしまいゼネカーのみでセイリング。なかなかセールが潰れないのでよく滑ってます。舵はオートパイロット様におまかせしフラクショナルゼネカーのスナッファーの修理を始める、赤道超えてからこれでかっ飛べればいいんだが。お昼風なくボートはフラットなので昼飯を作ることにするキャベツがまだ生きていたのでお好み焼きをつくる。14:00風が東へ振り出したのでメインをあげる。15:00頃までゼネカーフルメインの登りいっぱいで走っていたが7から8ノットで出した時にブローチング開始。とうとうゼネカーを下ろしNo1を上げる。とゼネカーを下ろしたらなんとマストトップのハリヤードのリーダーがネジが2本とも切れゼネカーともども下りてきやがったそれにそのアイが飛んだおかげで擦れどめがなくなりハリヤードが痛む。またまた修理個所が・・・フルメインNo1クローズリーチでがんばること1時間またまたブローチング、風がばんばん上がり今度はNo1を下ろし2ポイントリーフ。17時風が少し落ちてきたのでNo3を上げる。こんどはアビームで快走。ここまでほとんど7ノット以上のボートスピードをキープ。夕食五目御飯を炊き味噌汁を飲む。20:00風が落ちフルメインに・・・No1フルメインの登り。

5月13日朝、昨日も朝スコールだったけど今朝もか・・・スコールが過ぎフルメインNo1で波一つない海面を4ノットほどで滑っている時に昨日飛んだマストヘッドのアイをなんとかしようということになり折れたネジが抜けるかと思いバイスグリップを持ち抜けなかった時の為に擦れどめ用にテープを持ちマストへ上る今回は波がないと思ったのでビデオカメラを持って登ってく。しかしいざ登り始めると少し波が出てき

てパンチング開始マストトップで少しビデオカメラをまわしたあとネジが抜けそうにないのであきらめ擦れどめにテープを貼り出したとき波が大きくなり始めマストトップでは激しいパンチング、上で体のホールドはセクシーにうちももにマストを挟み足首をジャンパーに絡めているもんだからパンチングのたびにあそこに大きな衝撃が・・・しかももうすぐ終わって下りれると思っていた時に風が上がり大きくヒール・・・マストトップから見ても海面の変化なんか一つもなかったのに・・・なかなかエキサイチングなクライムだった。この後フルメインNo1d滑っていたが15:00無風に掴まれニューアイランド見ながら西へ流され始める・・・みんな忠告してくれたのに松ちゃんと同じ運命になってしまったようだ悪あがきはせずオートパイロット様に任せて風を待ちながら大きな休息をとることに・・・22:30待望の風がバック・・しかし・・北風。ないよりましだーとセールを操りなんとか船を動かす。

5月14日0:00最悪な潮が現れ始め風もぐるぐる回り始める。いちよう登りの風だったので北西へボートは向いていたからタックすれば北東へ向かうだろうと思ったのにすれば南東へ向いてしまう。微風でなのかタッキングアングルはコンパス上で120度潮のせいでGPS上では180度。なんちゅうことだー。南東へ行くよりは北西へ行ったほうがいいとまたまたタックここれの繰り返し。その後風が少し北西へ振れた

ので今度こそはタックすれば北東へ向くだろうと思いタックすれば確かにコンパスは北東を指したがGPSは南西もーいやだー。ボートスピード1ノットアゲンストの潮1,5ノットため息しかでませんね・・・またまたタックを反して南西へ行くよりは西北西へ行くほうがいいやと思い

がまんがまん。朝、ワッチ交代のときにゼネカーをあげニューアイランドの東へでようとがんばる。途中で風が変わりゼネカーダウンNo1にまたまた風変わりゼネカーへ12:00スコール、ゼネカーをスナッファーに入れ下ろそうとしたが下りてこない!スナッファーに入れたまま上げとこうとしたが上がりもしない!マストトップでなにか引っかかってしまった!スコールが過ぎオケラに出、潮に北東に流されているのを確認しメインを下ろしメインハリヤードを使いマストトップへなぜだーなぜ2日も続けてマストに登らないといけないのだーといいつつローリングピッチングの激しい中ハリヤードゼネカーを下ろすことに成功。今回はデジカメをもって登りました。マストトップの問題は12日に飛んだアイのせいでガイドがなくなったので外皮を剥いたハリヤードの部分がシーブから外れマストとシーブの間にかみ込んでしまったためだった。マストトップの感想「ローリングピッチングの中やはりあそこが痛い、気分が悪い、ニューアイランドの景色最高。ローリングで自分の下に海面しか見えていない時は飛び込みたい衝動にかられる。ハリヤードが下りた瞬間は最高にハッピー。」という具合。始めはマストヘッドもうだめかと思ったが予備パーツを思い出し復旧することにこれで少しは早く赤道を通過できるだろう。復旧方法。パーツ、ブロック1つ、スナップシャックル1つ、8ミリのスペクトラライン(予備としてワンロール買って置いた)を使い写真のように取り付け、オリジナルのハリヤードはマストトップで固定、そこにブロックを付けハリヤードはマストの外を通しマストカラーの予備のブロックを経由、キーボードの予備のクラッチに通す。オリジナルより10センチほど低くなるが登りいっぱいでゼネカーを使わない限り問題はない、しかもハリヤードがマストの外だから上げ下ろしがとても楽にできる。もう一つ問題発生メインを下ろしたところバテンが2本折れていた。どうもセールシェイプが悪いなと

はおもっていたのだが・・・ゼネカーを上げセイリング再開と同時にジミーさんがバテン修理に取り掛かる。折れたバテンを抜き折れた部分を少しサンディング、バテン入れ用の短いバテンを切り折れた部分にエポキシで付けテープで止めて完成。バテンを入れメインを上げる。シェイプは少し戻ったようだ。夕食のえびチャーハンとオイルサーディンを食べ風がシフトして船が島へ向かい始めたのでゼネカーを下ろしNo1に

する。23:30スコールNo1を下ろしメインだけで走らせる。

5月15日0:30しばらくスコールの後風は続いていたがだんだんなくなってきたのでヘッドセールを上げることにする。No3を上げると3ノットの艇速が5ノットまで上がる、ほんまはNo1を上げたかったが夜なのでニューアイランド島と雲の区別が付かなかったので安全の為に小さいセールで押さえとく。レースやってるんだからもっとプッシュしろと自分でもおもうのだがクラスどべちゃんは決まっているのだから

船に対してもクルーに対しても無理しないように・・・完走を目指して走らせます。朝6:00ワッチ交代ジミーさん風がなくなったのでNo3を下ろしゼネカーを上げてた。でも風がないのではらまず今回ジミーさん一人でのゼネカー初トライではらまないので自分のセッティングがあってるかどうかきいてきた。あってたよ。ジミーさんオムレツを朝食べる。うまい。玉子が後8個くらい、もっと買っておけば良かった・・・ゼネカーとメインに何度もバックウインドが入るのでジャイブの繰り返し、しかし潮に北西へ2ノットで流されてるだけ・・・なんとなく風をはらんですなスターボードタックにセールを落ち着かせオートパイロット様におまかせし、初めてのんびりコンピューターと向かい合わせ。途中何度かそよ風程度が吹きその度にセールトリム少しでも進めたかったから。でも3,4ノットどまりで30分と風は続いてくれない。10:00ワッチ交代そよそよと吹き2ノット程度の艇速、しばらくしてからすーっと吹きやったー6ノット10分で終わりまたぴたっと止まり潮に流されてる状態。南流じゃなくてよかった。今日は少しぽかぽか程度温度計を忘れてきたので外気温は分かりませんそれでも船内は34度ありますが過ごしやすく。11時頃までコンピューターとにらめっこ少し寝てからオケラにでようと横になったのが間違い、気持ちよすぎてワッチ交代まで寝てしまう。気分的には何日間もずっと寝てしまってたみたい。初めてこんなにぐっすり寝てしまいました。これでオケラにでない理由が1つ増えました。1つ忙しい、2つ疲れてオフワッチの時間に起きれない、3つ気持ちよすぎて起きれない。でワッチに入ったが風なしオートパイロット様任せでまたコンピューターとにらめっこ。15:15は南緯3度41分、東経153度02分を航行?中です。天気晴れ、波なし、風なし、潮北西へ1,3ノット玉子は潮に乗ってるだけ・・・